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中川翔子さんトークショーが開催されました

中川翔子さんトークショーが開催されました

2023.10.31

その他

串本町では、古座サテライトオフィスをはじめ、ロケットを軸に様々な地域活性化に取り組んでいます。9月24日には、タレントや歌手、YouTuberとしてマルチに活躍する中川翔子さんをお迎えしたイベント「中川翔子さんトークショー 中川翔子さんと考える宇宙と串本の可能性」が、串本町文化センターにて開催されました。中川さんは小学生の頃から宇宙に興味を持ち、宇宙飛行士の試験に挑戦したこともあるほど宇宙好きだといいます。

当日は、同館2階にてロケットに関連する土産物も販売。イベント告知後、すぐに定員500名のチケットが予約で埋まり、会場は満員の大盛況となりました。町内はもちろん新潟県や福岡県など、全国から中川さんのファンや宇宙好きの方々が駆けつけ、約1時間半のイベントを楽しみました。

イベントは二部構成となっており、第一部では串本町をよく知るプレゼンターが中川さんに町の魅力を紹介。テーマは「名所・名物」「グルメ」「海」「SPACEPORT Kii」ロケットサポーター」の5つです。各テーマにつき3組ずつ、計15組のプレゼンターが、持ち時間90秒という限られた時間の中で、ユーモアを交えながら力一杯に魅力をアピールしました。

会場には「これ欲シス」「初耳だお」「バッカルコーン スバラシスなぁ」と描かれた判定うちわが用意されており、中川さんは各プレゼンテーションに対してテンポ良くコメントを返しつつ、判定うちわを掲げて会場を盛り上げました。

第二部は、中川さん、串本古座高校3年生の清野健太郎さん、串本町役場こども未来課の枠谷徳彦さんによるパネルディスカッション。「宇宙と串本の可能性」をテーマに、中川さんから見た串本町の印象や、日本初の民間ロケット打ち上げにおける今後の期待などについてトークが展開されました。

人気漫画『宇宙兄弟』とのコラボ商品。イベント会場2階の土産物販売にて。

以下、第一部、第二部の様子の一部をご紹介します。

|第一部:対決!しょこたんが選ぶ「宇宙と串本の魅力」|

最初のテーマは串本町の名所と名物。海抜100mの展望台から本州最南端の景色を一望できる「潮岬観光タワー」や、国の名勝天然記念物にも指定されている「橋杭岩」、トルコとの友好の証として建設された「トルコ記念館」などが紹介されました。

また、串本古座高校のCGS部(Community General Support=「地域包括的支援」)ロケット班の部員が「これからロケット関連のイベントや大会にどんどん参加していきたい。そして、みなさんに夢や希望を与えられる存在になりたいと思っています」と語ると、中川さんは「部活という概念を塗り替える歴史的な部になりますね。未来の可能性を感じる素敵なプレゼン、ありがとうございます!」とエールを送りました。

CGS部は「地域の活性化に貢献し地域の未来を考える」ことなどを目的とした部活動で、2023年からロケット班が新設されました。顧問を務めるのは、JAXAでの勤務経験もある藤島徹先生。今回のイベント会場の装飾も、CGS部のみなさんが手がけたとのことです。

続いてのテーマは串本町のグルメ。地元で大人気の干物販売店「おざきのひもの」、新鮮な海の幸を使った料理を提供する「串本旬彩 おおはし」、CGS部調理班と共同でロケットにまつわるメニューを開発する「スパイスカレー ROCKET」が登壇しました。

「おざきのひもの」が紹介したのは、人気商品のうるめいわしの丸干しと、そのキーホルダー。キーホルダーを手にした中川さんは、あまりのリアルさに驚きの表情を浮かべます。それもそのはず、キーホルダーは丸干ししたうるめいわしを、そのままコーティングして作っているのだそうです。

これまでに「串本旬彩 おおはし」に並んだことのある魚介、約70種類。世に出回りにくい魚を中心に提供しているとのこと。

その他、海をテーマにしたプレゼンテーションでは、南紀串本観光協会が「珍魚釣り体験」について紹介。温帯と亜熱帯が混じり合う串本町の海は、魚の種類が日本一豊富でその数1500種類から2000種類ともいわれています。単に釣りを楽しむだけでなく、体験を通して魚や海のことを学んでもらいたいという思いから始まった「珍魚釣り体験」。中川さんも「珍魚釣り体験をしにまた串本に来たい。みんなで対決したい!」とワクワクした表情で興味を示しました。

|第二部:しょこたんとトーク 宇宙と串本の可能性|

第二部では、中川翔子さん、串本古座高校の清野健太郎さん、串本町役場こども未来課の枠谷徳彦さんによるパネルディスカッション。ファシリテーターは株式会社USPジャパン代表の新津研一さんです。

中川翔子さんと、ファシリテーターの新津研一さん(右)

パネルディスカッションでは、主に清野さんと枠谷さんが、中川さんに聞いてみたいことを質問しました。清野さんが、第一部のプレゼンテーションの中で特に体験したいと思ったことを尋ねると、中川さんは迷いながらも「珍魚釣りに参加したくて前のめりなんです」と回答。会場に集まったファンに向けて「みんなでファンクラブイベント、ここでやりたいよね!」と呼びかけると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。枠谷さんからは、串本町で一番食べたいと思ったものを質問。中川さんは、「食べることが生きがい過ぎて、胃袋に文句を言いたいです。牛みたいに4つくらいあればいいんですけど」と笑いながら、ロケット饅頭やシャインマスカット大福、スパイスカレー、金柑ソフトなど、様々な串本町のグルメをピックアップしました。

枠谷徳彦さん(左)、清野健太郎さん(右)

また、今年で活動20周年を迎え、その中で数々の挑戦をしてきた中川さんに活動の原動力について尋ねる質問では、宇宙飛行士の毛利衛さんと共に潜水艇で深海5351メートルに潜った時のエピソードを紹介。カメラでは映らないほど細かなマリンスノーが、雪のように漂う景色に感動し「肉眼で見た感動は、命ある限り未来の子どもたちに語り継いでいきたいと思いました。『生きてる中で、一回しかない人生で、こんなに命を懸けてでも行きたいと思えるロマンってあるんだ!』っていうのが、人生がしびれるくらい塗り替わった瞬間だったので、いつか宇宙に行く夢も諦めないで持っていたいなと思います」と、思いを語りました。

「日本初民間ロケット発射 スペシャル見学場入場券」を、串本町より中川さんに贈呈

ロケットを軸に、町が一丸となって地域を盛り上げようとしている串本町。ファシリテーターの新津さんが「いま串本町内では、小学生、中学生、高校生、宇宙飛行士になりたい子がいっぱいいるんです」と伝えると、「ロケットとか、そういうものって遠い世界のものだと思っていたら、町全体でこんなに身近に感じられる場所があるということは、きっと宇宙飛行士になる人が生まれてきますよね。学びや努力の機会があるということでもあると思うので、優秀で素晴らしい人材が育ちやすい素敵な町ですね」と中川さん。

「今日ご覧いただいた中で、一番魅力的だと思ったことは何でしたか?」という枠谷さんの質問には、「一番を決めるのは難しいんですけれども、若者たちが宇宙に行きたい、ロケットを作りたい、とこんなにはっきり夢を語ってくれたこと。『好き』の力って、絶対にそのエネルギーが伝わって、未来のための背中を押してくれる。そう思うと、すごくワクワクしてしびれちゃいました。 なんて力強くて頼もしいんだろうと思いますし、同じ日本に生まれて、串本町を知ることができて、こんなにキラキラした若者たちがいる。それってすごく素敵ですし、未来にあふれた町だなと思いました」と、串本町の若者や地域への期待を語ってくださいました。

終盤には中川翔子さんが新曲を披露するシーンもあり、会場は終始大盛り上がり。ロケット発射に向けて高まる串本町のロケット熱を、さらに温める素敵なイベントでした。